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photo:木村羊一

鯉江良二展Ryoji KOIE

4/29 Fri. 〜 5/22 Sun. 2005

先生の作品につきましては、言を弄せば唇寒し
 先生は火の玉の人、パトスの人である

 内燃機関のごとき先生の力はいかに調達されるか
 一触火のあがる揮発性の燃料とは
 先生の体力ギリギリの脳ミソのなかにあり
 肉体が脳ミソと競争して 危なそう
 三日ごとに先生は斃れ蘇生するとの由

 オブジェ… ひとりぼっちの孤独な表現
 解釈に解釈を塗りこめる
 新風でもなし不易でもなし
 他者不在の自トク的自己表現
 恥ずかしいではないか
 なんなら今ここで死んで見せましょうかとて
 先生土に還るおのれを見せつける
 あれにはその他おおぜい身も蓋もなし

 春秋に義戦なし
 機心あるところ機械あり 
 機械あればかならず機事あり
 畢竟の原子爆弾 
 とはいえ 先生かなしき甲斐なき怒りを怒ってみせる
 一大事とはこのこともって他なしと
 しきりに無コを殺傷することたまりませんと
 直截なり

 先生は作る 作って作りまくります
 尺度と問わばそれはこの世にないようで
 現代の茶道≒新興宗教と敬して遠ざけつ
 その精神とは昵懇のご様子
 先生どうも室町桃山に焦がれ侘ぶるようで
 そこにまじる縄文の血といいますか
 一万年の荒ぶるDNA押さえがたし
 それに常滑のワーキングクラスの出自
 真正のワーキングクラスは
 インテリをバカにするのです
 
 先生は火の玉小僧
 根性丸出し顔面蒼白、あたるを幸い突進します
 土に突貫 泥中を走る
 さてはこの世に新しきモノなしとはいえ
 先生は先生につながるものを彷彿とさせたいよう
 ニッポニアニッポン人の面目をほどこすか
 根底で一体であること 一点から発し不変であること
 しかしながら肉薄しても残るは紙一重 詮なしと
 先生は彷古に走るはずもなし

 そして先生は先生を引っ提げて歴史に推参するか
 その力量資格ありやなしや 
 人は彼に天才ありと指さしますが
 この文化果つるときいかんせん
 勝手に作って少数の理解者にゆだねよう
 カラ元気は男子の本懐
 我が身中の火の玉冷え凝るまでご覧じあれと
 先生は云っているようで
 ヒヤヒヤと遠くに拝察するのです

葎

この度は白の茶碗を眼目に、水指、花生、酒器、皿鉢湯呑みと品目いろいろに出展していただきます。一昨年以来の今展、なにとぞご来場のほどお願い申し上げます 

RYOJI KOIE
1938 愛知県常滑に生まれる
   
 
 

 

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佐藤 巧展
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